いい加減だが自信あるマンvs真面目だが自信ないマン

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これは

「仕事はいい加減だが不満を言う時には胸を張る男」

「仕事は真面目だがいまいち自信を持てない男」

の戦いの記録である。

 

 

 

人物紹介

  • 自信あるマン

仕事はいい加減、反抗的、超絶マイペースな男、作業員

 

  • 自信ないマン

仕事は真面目だがうっかり八兵衛、自分探し歴28年の僕、作業員のサポート役

 

概要

以前、職場の問題児との接し方を記事にしたのですが、

 

gariya9.hatenablog.com

 

その問題児が再び僕の心のスノードームをシェイクしようとするお話です。

 

内容

ゴングは突然鳴った。

 

自信あるマン「ちょーどいいところに来た。ちょっと話があるんだけど。」ニヤ

 

自分ないマン「お、どうした?」

(何ニヤついてんだよ、嫌な予感しかしないな)

 

あるマン「作業ペースが一定のペースで出来ないのっておかしくない?」

 

僕は製造工場で働いている。作業はコンベアに乗って流れてくるものに部品を組み付けるというものだ。

もちろん流れてくるものは多種多様である。

 

ないマン「そりゃ流れてくる物によって作業量も多少変わるからね。」

 

あるマン「そーゆーのを改善するのが仕事じゃないの?」

 

ないマン「確かにそうだけど。出来るだけ作業量に差が出ないように配分してあるし、どうしても全部均等にするのは仕組み的に難しいんだよ。」

 

あるマン「その仕組みを変えて欲しいんだよね。」

 

ないマン「それは工場ができてからずっとこの仕組みだから中々難しいと思うなぁ。」

(いやこの前作業をほんの少し変えるって言ったら頑なに拒否してたの誰!?あなたでしょ!」

 

 

彼は手強い。

 

どう説得しようと中々納得してくれない。

 

確かにやりづらい作業を改善することも僕らサポート役の仕事ではある。

 

しかし、現実的に無理なものもある。

 

時には「あの安全柵邪魔だから無くしてほしい。安全柵に足を引っ掛けそう。」なども言われる。

 

はぁ、何のための安全柵なのか説明しないといけないのか。

 

確かに足を引っ掛ける危険はあるが、きちんと前を向いて歩いていれば危険を回避するのは簡単である。

 

 

ただ僕は自分の考えにあまり自信がない。

 

きちんと前を向いて歩いていれば回避できるといってそのままにしていいのか。

それで誰かがケガしたらどうしよう。

 

きっと彼はそれ見ろと言わんばかりのニヤけ顔を僕に向けてくるだろう。

 

そんなことを考えてしまう。

 

相性が悪い。彼とは相性が悪いのだ。

 

彼は自信満々に意見をしてくる。

 

それは僕も羨ましく思うほどに。

 

しかし意見の内容を冷静に整理してみると自分勝手なことが多い。

 

そんな自分勝手な意見でも自信満々に言われると自信ないマンは正しい意見かもしれないと錯覚を起こしてしまうのだ。

 

職場の同僚が自信あるマンから同じようなことを言われると一喝である。

「それは君が気をつければ解決することでしょ。一方を改善するより君が気をつける方が簡単に、同じ効果を得られる。トータルで考えて君が気をつけた方がいいだろ?」

 

それでも自信あるマンは納得しないが。

 

 

そんなこんなで僕は悩むことが多く彼の相手をするのも疲れてきた。

 

一旦彼とは距離を置こう。

何か言われてもそれなりの返事をして後は悩まないようにしよう。

 

彼に気力を奪われるのはもううんざりだ。

 

自分が未熟な部分も多いとは思う。

 

でも無理して疲弊し何もできなくなるよりはマシだ。

 

 

しかし彼とはいつか決着をつけなくてはいけないだろう。

 

結果が和解か理解か決別かはまだわからないが。